第1回
Arduinoっていったいなに?

     Arduinoてなんですーの?

今、ITオタクや世界中のGeekの周辺ではArduinoが人気らしい。Arduino、おそらく読み方は「アルドゥイーノ」かあるいは「アルドュイーノ」。

 
名前を聞いて、まず頭に浮かぶのはOLなどにランチが人気の小じゃれたイタリアン・レストランみたいだ。 それもそのはずで、このプロジェクトはイタリアが発祥らしい。
意味はというと、イタリアのさる地方の王様の名前というのだが、ここらへんは興味が無く、裏を取って調べてないので信用しないでいただきたい。
 
さて、本題。
Arduinoとはマイコンだ。ここで再び言葉の問題が発生してしまった。 マイコンという言葉。おそらく若い人にはなじみがないだろう。 聞いたことのある40代以上の方にとっても、その意味はその人の経てきた時間により微妙に異なってくる。
これをマイ・コンピュータ、つまりは我々が日常使っているPC=パーソナルコンピュータの昔の呼び名として覚えている人も多いのではないだろうか?
 
もちろん、そんな意味で一般に流通していた言葉でもあるが、そもそものはじめはマイクロ・コンピュータの略語として生まれた名称である。
当時、一般に普及していた(現代のようなすべての家庭にという意味の一般ではないが)コンピュータとは、とにかく嫁入りタンスのように馬鹿でかく、どこぞの大きな研究施設や大企業の奥の間に鎮座し、我々が目にするのはもっぱらTVのなかだけと言う時代だ。
 
そこへ生まれたのがこのマイコンだ。
CPUに最小限のマイクロプロセッサを搭載し、入出力のためのキーボードやスクリーンを装備して、おもに中小企業や個人向けに発売された。
とはいえ、業務で扱えるような企業がそれほどあるわけでもなく、ほとんどは個人の趣味の範疇で販売されることが多かった。
そういった事情からマイコン時代の初期にはキーボードやスクリーンすら付属せずに、基盤1枚に入出力ポートやスイッチだけを備えたワンボードマイコンが主流だった。手に入れたユーザはそれをキットとして組み立てて楽しんでいたので、それはとりたてて不便や不自由というわけでもなくむしろ歓迎されていたような時代だった。
Apple創業者のジョブズやウォズニアックがガレージでコツコツ作って、最初に売っていたコンピュータ、Apple Iもこのタイプだ。
 
そして、Arduinoはまさしくこの基板むき出しのワンボードマイコンなのだ。
さてそれでは、なんでもこなせる高性能なパーソナルコンピュータの全盛期に今なぜArduinoが人気なのだろうか?
 
けっして、中高年世代の回顧趣味というだけではなさそうだ。
 
そのヒントはIoTにある。
IoT(Internet of Things)はインターネットにつながれたモノ。という意味で使われ、さまざまなデバイス(モノ)が多くのセンサー技術を利用し外部/内部環境を認識しデータ化、インターネット経由で情報をやり取りし、デバイスの遠隔制御や自動制御やあるいはモニタリングに役立てる技術である。
 
たしかにこれはSFマニアや科学マニアにとってはまさに興味をそそられる話である。
 
しかし、多少プログラミングやPCに強い技術ヲタにとっても、実際にセンサーやデバイスをどうやってコントロールするのか?という問題を前にすると突如として敷居が高くなってしまう。
 
なぜならばモノを制御するプログラムの代表といえば、組込み系あるいは制御系と呼ばれ、専門性が高くWebプログラミングしか経験がない人間からしてみると、まるで雲をつかむような話になってしまい最初からしり込みしてしまうからだ。
 
ところがArduinoは、センサーや電子部品を基板にコードを抜き差ししながら、しかもPCからUSB経由で簡単にプログラム制御ができてしまう。
つまりは興味はあるけど、敷居が高いIoTの世界を一気に身近な存在に近づけてしまう最高のツールなのだ。(つづく)